「パティ・スミスのアルバムってたくさんあるけど、オススメはどのアルバムだろう?」
今回の記事では、このような質問に答えるべく、パティ・スミスが70年代に発表した4枚の名盤アルバムをご紹介していきます。
僕がオススメするパティのアルバムは次の4枚です。
- ロックの名盤中の名盤、ロックと詩が融合した『Horses(ホーセス)』
- ハードロックなサウンドの『Radio Ethiopia』
- ポップで聴きやすい曲が多い『Easter』
- もっとも商業的に成功したアルバム『Wave』
それではさっそく参ります。
ロックの名盤中の名盤、ロックと詩が融合した『Horses(ホーセス)』
Horses(ホーセス)
1975
1. Gloria (グローリア)
2. Redondo Beach (レドンド・ビーチ)
3. Birdland (バードランド)
4. Free Money (フリー・マネー)
5. Kimberly (キンバリー)
6. Break It up (ブレイク・イット・アップ)
7. Land: Horses/ Land Of A Thousand Dances/ LaMer (De) (ランド)
8. Elegie (エレジー)
Patti Smith – Vocals , Guitar
Lenny Kaye – Guitar
Tom Verlaine – Guitar on〈6〉
Ivan Kral – Guitar , Base
Richard Sohl – Piano
Jay Dee Daugherty – Drams
Producer – John Cale
『Horses』を一言で表すならば、「詩とロックンロールの融合を実現したアルバム」でしょう。
全曲ハズレなしの名盤中の名盤『Horses』。
『Horses』に収録された名曲
僕が『Horses』でオススメする曲は、
- ポップでレゲエ調の曲だけど、実は・・・な〈Redondo Beach 〉
- トム・ヴァーラインが作曲・参加した〈Break It up〉
- まさに “詩とロックンロールの融合”した曲〈Land〉
です。
【Horses】のパティを知るためのキーワード
- “詩とロックンロール” の融合を実現したアルバム
- プロデューサーは、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのジョン・ケイル
- 盟友メイプルソープが撮影した、ジャケットカバー写真
- オススメは〈Redondo Beach 〉〈Break It up〉〈Land〉の3曲
ハードロックなサウンドの『Radio Ethiopia』
Radio Ethiopia(ラジオ・エチオピア)
1976
- Ask the Angels (アスク・ジ・エンジェルス)
- Ain’t It Strange (エイント・イット・ストレンジ)
- Poppies (ポピーズ)
- Pissing In A River (ピシング・イン・ア・リバー)
- Pumping (パンピング)
- Distant Fingers (ディスタンス・フィンガース)
- Radio Ethiopia (ラジオ・エチオピア)
- Abyssinia (アビシニア)
Patti Smith – Vocals , Guitar
Lenny Kaye – Guitar , Base , Vocals
Ivan Kral – Guitar , Base
Richard Sohl – Keyboard
Jay Dee Daugherty – Drams , Percussion
Producer – Jack Douglas
『Radio Ethiopia』はパティのアルバムの中では、最もハードなロックンロール・サウンドのアルバム。
『Radio Ethiopia』の名曲
『Radio Ethiopia』の名曲は、
- アルバム1曲目の〈Ask the Angels〉
- 1曲目で上げたテンションで聴いてほしい、2曲目の〈Ain’t It Strange〉
- メドレー形式の〈Radio Ethiopia/Abyssinia〉
です。
『Radio Ethiopia』を知るためのキーワード
- ジャック・ダグラスを起用した最もロック色の強いアルバム
- パティの ‘‘塩辛い声” が堪能できる超絶オススメ曲の〈Ain’t It Strange〉
- グランジサウンドの原型と言われている〈Radio Ethiopia/Abyssinia〉
- 療養中に書き上げた詩集『Babel』
ポップで聴きやすい曲が多い『Easter』
Easter(イースター)
1978
- Till Victory (ティル・ヴィクトリー)
- Space Monkey (スペース・モンキー)
- Because The Night (ビコーズ・ザ・ナイト)
- Ghost Dance (ゴースト・ダンス)
- Babelogue / Rock ‘n’ Roll Nigger (ベイブローグ~ロックン・ロール・ニガー)
- Privilege (Set Me Free) (プリヴィレッジ)
- We Three (ウィ・スリー)
- 25th Floor / High On Rebellion (25階~ハイ・オン・レべリオン)
- Easter (イースター)
Patti Smith – Vocals , Guitar
Lenny Kaye – Guitar , Base , Vocals
Ivan Kral – Guitar , Base , Vocals
Bruce Brody – Keyboard
Jay Dee Daugherty – Drams , Percussion
Producer – Jimmy Lovine
1978年4月に発表された『Easter』。
プロデューサーはブルース・スプリングスティーンのアルバムを手掛けていた、ジミー・アイオヴォンです。
『Easter』はパティのアルバムの中では、ポップな楽曲が多いアルバム。
『Easter』に収録された名曲
僕が『Easter』でオススメする曲は、
- ブルース・スプリングスティーン作曲の〈Because The Night 〉
- 裏の表題曲の〈Babelogue / Rock ‘n’ Roll Nigger〉
- 表題曲の〈Easter〉
です。
Patti Smith Group – 〈Because the Night〉 (Official Audio)
『Easter』を知るためのキーワード
- パティのアルバムの中では、ポップで聴きやすい曲が多いアルバム
- ブルース・スプリングスティーン作曲のヒット曲〈Because The Night〉
- 裏の表題曲〈Babelogue / Rock ‘n’ Roll Nigger〉と、表の表題曲〈Easter 〉
最も商業的に成功したアルバム『Wave』
Wave(ウェイブ)
1979
- Frederick (フレデリック)
- Dancing Barefoot (ダンシング・ベアフッド)
- So You Want To Be (A Rock ‘N’ Roll Star) (ロックン・ロール・スター)
- Hymn (ヒム)
- Revenge (リベンジ)
- Citizen Ship (シチズン・シップ)
- Seven Ways Of Going (セブン・ウェイズ・オブ・ゴーイング)
- Broken Flag (ブロークン・フラッグ)
- Wave (ウェイブ)
Patti Smith – Vocals , Guitar
Lenny Kaye – Guitar
Ivan Kral – Base
Todd Rundgren – Base on〈2〉
Richard Sohl – Keyboard
Jay Dee Daugherty – Drams
Andi Ostrowe – Timpani on〈7〉
Producer – Jimmy Lovine
パティの4枚目のアルバム『Wave』は、彼女のアルバムの中ではもっとも商業的に成功した1枚。
『Wave』に収録された名曲
僕が『Wave』でオススメする曲は、
- 〈Frederick 〉
- 〈Dancing Barefoot〉
- 〈Revenge〉
です。
『Wave』を知るためのキーワード
- 『Wave』はパティのアルバムの中で、最も商業的に成功した1枚
- プロデューサーはトッド・ラングレン
- カバー写真は、『Horses』以来の盟友メイプルソープ
- フレッド・ソニック・スミスを歌った〈Frederick〉
まとめ、オススメの曲を1曲だけご紹介
以上、僕がオススメしたいパティ・スミスのアルバム4枚でした。
- ロックの名盤中の名盤、ロックと詩が融合した『Horses(ホーセス)』
- ハードロックなサウンドの『Radio Ethiopia』
- ポップで聴きやすい曲が多い『Easter』
- もっとも商業的に成功したアルバム『Wave』
さいごに1曲だけ、僕の大好きなパティの曲をご紹介します。
それは「Piss Factory」です
Piss Factory
いわばパティの処女作ですね。
聴くたびにマジでシビれます。最高!
参考文献
さいごに今回の記事を書くために参考にした文献はコチラです。
- 「パティ・スミス 愛と創造の旅路」 ニック・ジョンストン 著 鳥井賀句 訳筑摩書房 2000年 8月
- 「Babel (バベル) 」 パティ・スミス 著 山形浩生・中上哲夫・梅沢葉子 訳思潮社 1994年 1月
- 「レコード・コレクターズ‐特集パティ・スミス」1996年 8月号
「パティについて、もっと知りたい!」という方は読んでみて下さい。
以上、今回はパティ・スミスが70年代に発表した4枚の名盤アルバムをご紹介しました。
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