【引退前の Wave】パンク女王 パティ・スミスの生い立ちをキーワードで解説 Part-6

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パンク女王 パティ・スミスの生い立ちをキーワードで解説 Part-5 【Easterでの復活】」という記事では、

『Easter』を知るためのキーワード 

  • パティのアルバムの中では、ポップで聴きやすい曲が多いアルバム
  • ブルース・スプリングスティーン作曲のヒット曲〈Because The Night〉
  • 裏の表題曲〈Babelogue / Rock ‘n’ Roll Nigger〉と、表の表題曲〈Easter 〉

と、上記のキーワードをもとに、僕の大好きなミュージシャンのパティ・スミス。彼女の【NYでの下積み時代】について書きました。

 

読んでない方は、是非こちらの記事も読んでみて下さい。

 

 

今回の記事では、パティが1979年に発表した4枚目のアルバム『Wave』の解説と共に、彼女の半生を追っていきたいと思います。

 

 

『Wave』、そして引退

 Wave(ウェイブ) 1979


  1. Frederick (フレデリック)
  2. Dancing Barefoot (ダンシング・ベアフッド)
  3. So You Want To Be (A Rock ‘N’ Roll Star) (ロックン・ロール・スター)
  4. Hymn (ヒム)
  5. Revenge (リベンジ)
  6. Citizen Ship (シチズン・シップ)
  7. Seven Ways Of Going (セブン・ウェイズ・オブ・ゴーイング)
  8. Broken Flag (ブロークン・フラッグ)
  9. Wave (ウェイブ)

Patti Smith – Vocals , Guitar
Lenny Kaye – Guitar
Ivan Kral – Base
Todd Rundgren – Base on〈2〉
Richard Sohl – Keyboard
Jay Dee Daugherty – Drams
Andi Ostrowe – Timpani on〈7〉
Producer – Jimmy Lovine

パティの4枚目のアルバム『Wave』は、彼女のアルバムの中ではもっとも商業的に成功した1枚。しかしその商業的な成功とは反対に、音楽評論家やファンからの評価はあまり高くないアルバムです。

 

プロデューサーはトッド・ラングレン

プロデューサーには、『something/anything』『A Wizard, a True Star』などのアルバムが有名なトッド・ラングレン。

 

カバー写真は盟友メイプルソープ

カバー写真を撮影したのは盟友のメイプルソープです。彼がパティのカバー写真を撮影したのは『Horses』以来。

 

『Wave』のカバー写真では、パティは純白の衣装を着ています。これは後のフレッドとの結婚を暗示しています。つまり純白の衣装はウェディング・ドレス的な意味を持っていたのです。

 

『Horses』『Radio Ethiopia』『Easter』そして『Wave』。パティが70年代にリリースしたアルバムを見比べると、彼女がどんどんと女性らしくなっていっているのがわかります。

 

『Wave』の収録曲

『Wave』に収録された曲は、下記の全8曲です。

  1. フレッド・“ソニック”・スミスへの思いを歌った〈Frederick〉
  2. シングルカットされた〈Dancing Barefoot〉
  3. 〈So You Want To Be (A Rock ‘N’ Roll Star)〉
  4. 優しい歌声が魅力の〈Hymn〉
  5. 女の情念たっぷりの〈Revenge
  6. 〈Citizen Ship〉
  7. 〈Seven Ways Of Going〉
  8. 〈Broken Flag〉
  9. 表題曲の〈Wave〉

今回は僕が『Wave』でオススメする曲を“3曲”だけご紹介したいと思います。

 

その3曲は、〈Frederick〉〈Dancing Barefoot〉〈Revenge〉です。

 

Frederick

〈frederick〉は、『Wave』の中で一番好きな一曲です。初めて聞いたのは18歳の時でしたが、その時はなんかセンチメンタルな感じのメロディだな・・・。

 

「悲しいことを歌っているんだろうな~」と、感じました。しかし歌詞を読み、曲について調べてみると、僕の解釈は180度間違っていました。

 

この曲は、当時の恋人で後に夫となる、フレッド・“ソニック”・スミスへの思いを歌った純粋なラブソング。パティの曲でここまでのラブソングは珍しい。

パティが書いた歌詞の中では、ダントツで “男性に対する女性としての力強い思い” が感じられます。

 

というか『Wave』自体が、フレッドに捧げたアルバム。そんなアルバムの中で、この曲がもっともフレッドへの思いが強く表れています。

 

つまり〈frederick〉が『Wave』を代表する1曲と言っても、過言ではないでしょう。

 

Dancing Barefoot

〈Dancing Barefoot〉は、シングルでも発売された1曲です。この曲はアメデオ・モディリアーニの恋人、ジャンヌの葬儀について歌った曲です。

 

Revenge

先ほど、ご紹介した〈frederick〉とは対照的に〈Revenge〉はパティの情念が宿っている曲といいますか・・・。

まあタイトルが「復讐」ですからね。この曲は別れた彼氏のことを歌っている曲。なんだか全体的に、曲の雰囲気がすごくねちっこいんですよ・・・。

 

でもね。このパティの情念がこもっている声の感じや、キイキイ鳴くようなギターの音が、パティの歌詞とマッチしています。

 

だから〈Revenge〉は、ついついクセになってなんども聞いてしまう1曲です。

 

『Wave』を知るためのキーワード 

  • 『Wave』はパティのアルバムの中で、最も商業的に成功した1枚
  • プロデューサーはトッド・ラングレン
  • カバー写真は、『Horses』以来の盟友メイプルソープ
  • フレッド・ソニック・スミスを歌った〈Frederick〉

 

『Wave』をリリースしたパティは、イタリアのフィレンツェでのライブを最後に引退します。そして1980年3月、パティはフレッド・スミスと結婚しました・・・。

 

さて6回に渡って書いてきたパティの生い立ち記事もこれが最後。

 

この記事を読んでパティの音楽に興味をいだいた方は、今から彼女の曲を聞いてみてください。パティの生い立ちを知ってから、曲を聞いてみると、また違った魅力が感じられます。

 

参考文献

さいごに今回の記事を書くために参考にした文献はコチラです。

  • 「パティ・スミス 愛と創造の旅路」 ニック・ジョンストン 著 鳥井賀句 訳筑摩書房 2000年 8月
  • 「Babel (バベル) 」 パティ・スミス 著 山形浩生・中上哲夫・梅沢葉子 訳思潮社 1994年 1月
  • 「レコード・コレクターズ‐特集パティ・スミス」1996年 8月号

「パティについて、もっと知りたい!」という方は読んでみて下さい。

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