パリコレクションデビュー
2003SS「SCAB」
2003SSシーズンにパリコレデビューをしました。
記念すべきパリコレデビューのコレクションのテーマは「SCAB(かさぶた)」。
さまざまな布のカケラを赤や黄色の糸で荒々しく縫い付けたコレクションです。
このシーズンに出したクラストパンツはメルカリでプレミア価格で売買されています。
くわしくは下の記事を読んでみてください。
2003AW「PAPER DOLL」
海外の女の子が遊ぶ「紙のお人形」をモチーフにしたシーズンです。
そんな紙のお人形を実際の服で表現したコレクション。
貼り付ける部分は、合皮のレザーで表現しています。
メンズのコレクションも背面に特長を持たせています。 メンズのコレクションは背面をスウェットのパッチワークで表現しています。
2004SS「LANGUILD」
双子のモデルを使ったコレクション。
片方は普通の服、もう片方はグニョングニョンに伸びた服です。
このコレクションのリハーサルを見た後の高橋氏は、「これはデザインをしていないのでは?」と、落ち込んだそうです。 でも売り上げは良かったという不思議なシーズン。
デザインをしないコンセプトだったけど、ただ伸ばしただけの服は「デザインではない」から、リハーサルを見て「これはマズイ!」って落ち込みました。
『なぜ、今「アンダーカバーなのか?」』WWD FOR JAPAN 2007年6月25日 7Pより
カルトコレクション「BUT期」シリーズ
2004AW~2006AWの間のコレクションは、今では伝説となっているカルトコレクション「BUT期」シリーズを発表しました。
「BUT期」に関してはコチラの記事に詳しく書きました。
お時間ございましたら、読んでみてくさい!
各コレクションの詳細は、次の通りです。
- 2004AW ぬいぐるみのような服を作った「BUT BEAUTIFUL…」
- 2005SS 服が服を食べている服を作った「BUT BEAUTIFUL Ⅱ」
- 2005AW フェルトを切り貼りして作った「Arts&Crafts」
- 2006SS ジャーマンプログレからインスパイアされた「T」
- 2006AW 服のディテールをグルグルと巻き付けた「GURUGURU」
2004AW 「BUT BEAUTIFUL…」
BUT期の始まりのシーズン「BUT BEAUTIFUL…」。
次の3人の女性アーティストから影響を受けてコレクションを展開します。
- アンヴァレリー・デュポン
- パティ・スミス
- ミシェル・ジャンク
上記のアーティストから影響を受け、ぬいぐるみのような服を作ったシーズンです。
高橋氏のすごいところは、この3人の作品のエッセンスを絶妙にミックスしてアンカバらしいテイストに仕上げているところ。
2005SS「BUT BEAUTIFUL Ⅱ」
BUT期の2シーズン目「BUT BEAUTIFUL Ⅱ」。
このシーズンに高橋氏は、チェコの鬼才シュルレアリスト、ヤン・シュバンクマイエルにオマージュをささげました。
服が服を食べている服をコンセプトに、
- 目玉のボタン
- 歯のレース
- 食べられている小さな服
などのディテールに高橋さんらしさが感じられるシーズンです。
2005AW 「Arts&Crafts」
BUT期の3シーズン目。
テーマは「ART&CRAFTS」。
自身の娘が遊んでいたフェルトのおもちゃから発想を得たシーズンです。
そんなおもちゃを再現するように、柄までもフェルトを切り貼りして作った服を発表したコレクション。
2006SS「T」
テーマは「T」。
テーマの由来は、単純明快。TシャツのTからきています。
ジャーマンプログレッシブロックからインスピレーションを受けたシーズンです。
架空のジャーマンプログレバンドを5つ考え、そのバンドのバンTをデザイン。
そのバンTをバラバラに解体して、再構築したドレスやジャケットを発表しました。
2006AW「GURUGURU」
タイトルは「GURUGURU」。
タイトルの通りに洋服の1部分がニョキニョキと伸びて、顔に巻きついているかのような服を発表したシーズン。
UNDERCOVERのダークさが一番強く出ているコレクションです。
このカルトコレクション「BUT期」を発表した次のシーズンには、驚きのコレクションを発表します。
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