「世の中には小説が多すぎて、どれから読み始めればいいかわからない」て方って、結構いると思うんですよ。かくゆう昔の僕もそうでして、中学校の時に本多孝好さんの『MOMENT』を読んで、「もっと面白い小説に出会いたい!」と何冊か読んではみたのですが・・・。
おもしろくないぞ・・・。
と、思う作品も何冊かありまして。
中学生の僕は何冊か小説を読んで、小説は読まなくなっていたんですよね。
でも今振り返って考えてみると、それは小説を読んだ経験の少ない僕が読んだ小説の選び方が悪かった。たまたま当時の自分の感覚にマッチしていなかっただけでしょう。
しかしキチンとおもしろい作品に出会っていれば、小説のおもしろさに気づいていたと思うんです。
だから今回の記事では、「小説の魅力に気づけなかった自分に教えたい、読めば小説にハマるオススメ小説3作品」をご紹介したいと思います。
ちなみに3つの小説を選んだポイントは、
・読みやすさ
・ストーリーの面白さ
・読書の楽しさに気づく
です。
それでは参ります。
金城一城さんの『レボリューションNo.3』
まずは一作目、金城一城さんの『レボリューションNo.3』です。金城さんは映画化された『GO』や、脚本を手掛けたドラマ『SP』シリーズが有名な方。
さて『レボリューションNo.3』はというと、この小説はド直球の青春ストーリーです。
ちょっとヤンキーなの男子高校生が活躍するストーリーなのですが、いい意味でマンガのような小説。
僕が初めて読んだのは、18歳の時。
当時は専門学校の1年生でした。
読んでいる間中に何度も
この小説を中学生や高校生の時に読みたかった!
と強く思いました。
この小説を中学生や高校生の時に読んでいたら、僕の学生生活は小説漬けの生活になったであろう。『レボリューションNo.3』はそう考えさせられる1冊です。
もし僕に子供が生まれたら、絶対に読んでもらいたい。
伊坂幸太郎さんの『ラッシュライフ』
つづいては伊坂幸太郎さんの『ラッシュライフ』です。
本の5ページ目には、だまし絵で有名なエッシャー氏の作品が差し込まれていますが、まさにそのだまし絵がストーリーになっている感じ。
この小説のストーリーは、映画でもなく、マンガでもなく、“小説だからこそ、実現可能なストーリー” 。
僕はまだ『ラッシュライフ』を読んだ人に出会ったことはないのですが、誰かとこの小説について話してみたくてたまりません 笑
ちなみに伊坂幸太郎さんの作品で有名なのは、『アヒルと鴨のコインロッカー』や『重力ピエロ』もあります。この2つもオススメ作品に入れようか迷いましたが、今回は『ラッシュライフ』にしました。
『ラッシュライフ』が面白かったという方は、上記の2作品も読んでみて下さい。
筒井康隆さんの『旅のラゴス』
さいごは筒井康隆さんの『旅のラゴス』です。この小説を読んだのは、社会人になってからでした。
ネットでオススメの小説を紹介している記事を読んでみると、さまざまな記事で、この『旅のラゴス』が紹介されていたので読んでみました。
『旅のラゴス』の魅力は、そのストーリーもさることながら、読んでいると読書欲をかり立てられるところ。
僕が『旅のラゴス』で特に好きな文章はこの部分です。
おれは歴史と伝記を読み耽っていた。年代を追って史書を読み、各時代への理解を深めるため、それぞれの時代における重要人物の伝記はその時代の歴史に並行して読むという方法が、なんとぜいたくな、そして愉悦に満ちたものであったかは、かくも大量の書物に取り囲まれているおれにしかわからず、実際おれにしか体験できぬものであったろう。
『旅のラゴス』新潮文庫 P133より引用
初めてこの部分の文章を読んだ時に、「そうそう!本を読むのって、めちゃくちゃぜいたくなんだよね」と、強く共感しました。
社会人なって、小説を読むペースは少し落ちていました。でも『旅のラゴス』を読んで、「もっと本を読んでやる!」と、あらたに決意させられました。
僕にとって、『旅のラゴス』は “本を読む時間のぜいたくさ” を教えてくれた1冊です。
まとめ
以上、「小説の魅力に気づけなかった自分に教えたい、読めば小説にハマるオススメ小説3作品」をご紹介しました。
今回。ご紹介しました小説は、ブックオフの100円コーナーに置いてある確率が高いです。すべて買っても合計300円+税です。
そして3冊ともに、かならず、かならず、かならず100円以上の価値を持っている作品ですので、ぜひ読んでみて下さい。
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