ラスト3巻だけでも読んでほしい! 福本伸行先生の『天』の赤木に学ぶ人生観

さいごの3巻だけを読んでも、楽しめる。

そんなマンガを知っていますか?

 

mae-nishi

あるんです

 

それが福本伸行先生の書いた『天』というマンガです。

ぼくが『天』を読むキッカケになったのは、1冊の本とある動画で紹介されていたから。

 

『天』を紹介していた本と動画

phaさんの『しないことリスト』

本の方は、phaさんが書かれた『しないことリスト』という本です。

 

『天』は、『しないことリスト』の中の成功を積み上げないという章で紹介されていました。

 天というマンガの最終章が好きで、数年に一度は読み返すようにしている。

pha著『しないことリスト』だいわ文庫 2018年9月 62Pより

しないことリストを読んで、天という紹介を知り、いつか読んでみたいな〜と思っていました。

そして1ヶ月ほど経ったある日、YouTubeを見ていたら、ある人が『天』について語っていたんです。

 

『お金2.0』の著者で有名な佐藤航陽さんのインタビュー動画

 

『お金2.0』と『世界2.0』の著者で有名な佐藤航陽さんのインタビュー動画です。

この動画の中で、編集者の箕輪さんから「どんな本を読んでいるの?」と質問され、『天』を紹介していました。

動画内の11:26〜の部分です。

その紹介が面白くて。

 

まず佐藤さんは麻雀はやらないのに、麻雀マンガを紹介していたんです。

「え?それで楽しめるの?」って感じですよね。

しかも麻雀マンガなのに、さいごの方は麻雀はしないとのこと。

 

だけど「そのさいごの3巻だけを読んでも楽しめる。神がかっておもしろい!」と紹介していました。

 

ということでぼくもAmazonで『天』をポチりました。

 

『天』のラスト3巻について

『天』のラスト3巻では、赤木しげるがアルツハイマーになったことが発覚します。

その赤木は病気によって、「自分らしさ」がなくなってしまう前に、自身の手で自らの人生に幕を閉じることに。

そんな赤木に対して、主人公の天を含む登場人物たちが思いとどまるように説得を試みます。

しかし説得のために、赤木のもとに行った登場人物たちが、逆に人生相談をしてしまうんです。

 

原田と赤木の会話

たぶんこの最終章のなかで一番人気なのは、ヤクザの暴力団組長原田との会話でしょう。

大きな組織の組長となり、権力も手に入れて、成功を掴んだ原田。

その原田を見て、赤木は「かわいそうだ」と言い放ちます。

 

成功を積み過ぎたが故に、お前は自由に動くことができなくなっている、と。

大事なのは成功をある程度積み上げた後には、捨てることが大切だ、と。

 

たしかにこの赤木と原田との会話の部分もいい!

 

ぼくがグッときたのは、赤木がひろゆきに言った一言

でもぼくは別の登場人物である、ひろゆきとの会話にグッと心を動かされました。

赤木と出会った頃は大学生だったひろゆき。

麻雀の最終決戦が終わった後、赤木と会うことはなくなったひろゆきは大学卒業後に文具メーカーへ就職。

就職後は麻雀をすることはなく、サラリーマンとして淡々と生活を送っていました。

ひろゆきは、主人公の天や赤木ほどの才能が自分には備わっていないと気がついたんですね。

だから、麻雀のプロとして生きていく道を諦めたんです。

 

そんなひろゆきを見て、赤木は「お前は停滞している」と言い放ちます。

それにたいしてひろゆきは「でも挑戦したら失敗する可能性もある」と返します。

赤木は「それでもいいじゃないか。それでも正解だ!」とひろゆきに伝えるんです。

そしてそんなひろゆきに対して赤木が言ったのが、つぎのことばです。

 

「もう•••漕ぎ出そう•••••••••!
 いわゆる『まとも』から放たれた人生に••••••••••••!」

福本伸行著『天』竹書房 2002年5月 134Pより

 

この言葉、ぼくのザックリとした説明では、伝わらないのですが、マンガできちんとストーリーを追って読んだら、グッとくるんですよ。

ぼく自身がひろゆきと同年代ということで、心が掴まれてしまいました。

 

まとめ

人生は動くことが大切。

失敗したとしても問題はないから、動くことが。

『天』を読んで、感じたことです。

phaさんとおなじように、ぼくも数年ごとに『天』をかならず読み返します。

 

以上で当記事は終わります。

さいごまでありがとうございました。

 

 

 

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