フロー情報
フロー情報を、ひとことで表現するならば「今を表した情報」です。
インプットすることで、自分のなかに知見が積み重なるストック情報。
対してフロー情報は、目の前をどんどんと流れ去る情報を敏感に吸収する感じです。
フロー情報の例としては、X(Twitter)、新聞があります。
この2つから得られる情報は、10年後の自分への影響度は低いでしょう。
しかしインプットすることで、時代の流れや今起きていることを知ることができます。
フロー情報は、いわゆる「メディア」から知ることができます。
新聞、SNS、TVなどなど。
フロー情報は、こういったメディアからインプットをするんです。
ファッションデザインにおけるフロー情報とは?
つぎの3つです。
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ファッション誌(SNS)をながめる
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ウィンドウショッピングをする
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ユニクロでトレンドの商品を買う
この3つについて、くわしく説明します。
ファッション誌(SNS)をながめる
ファッション誌をながめると、フロー情報を吸収できます。
ファッション誌には、あらゆる “今” が詰まっているんです。
最新のシーズンの服、流行っているコーディネートの情報。
さらにミュージシャンや俳優、音楽や本の紹介記事もあります。こういう紹介記事からも、ファッション以外のトレンドを学ぶことができます。
ファッション誌以外にも、かっこ内でSNSも含みました。
でもSNSからのインプットでは、問題も出てくるんですよね。
あなたは「エコチェンバー現象」という、ことばをご存知でしょうか。
これはSNSによって、得られる情報が偏って行く状態を言います。
こういった状態にならないためにも、紙のメディアからの情報の吸収も大事なんです。
むかし仕事で知り合った方が言っていたことで「なるほど!」と感心した言葉あります。
その方は「どんな時代になっても、新聞による情報収集は意識的に行うようにしている」とおっしゃっていました。
その理由を聞くと「新聞を読んでいると、読む気が無かった記事も読んでしまう。これで新しい知識と出会うことができる」とおっしゃっていたんですね。

たしかにそのとおりだと思います
紙のメディアは時代に合っていないでしょう。
どんどんと市場規模は小さくなるとも考えます。
でも紙のメディアに接することで、WEBメディアに触れ合うだけよりも、情報の幅は広がります。
ウィンドウショッピングをする
ウィンドウショッピングでも、フロー情報を得ることができます。
ファストファッション、若い女性向けの洋服のお店、百貨店。
ふだんの自分が行かない、さまざまなお店に行ってみましょう。
また店に行くまでの間に街を歩くことも、効果ありです。
服の店以外にも、雑貨屋や飲食店、さまざまな店の情報を得ることができます。
また街行く人を眺めることで、人々が今実際にどういう服を着ているのかを知ることができます。

ただしウィンドウショッピングをしていると、物欲が刺激されてしまいますが・・・。
ユニクロでトレンドの商品を買う
ユニクロの服には、あらゆる“今”が詰まっています。
かつてのユニクロには「ユニバレ」という言葉がありました。
このユニバレという言葉は、ユニクロを着ていることをまわりに知られたくないという意味です。
つまり当時のユニクロには、イケていなかった。
しかし今のユニクロは、真逆です。
パタンナー、企画、すべての部署に日本アパレル業界から一流の人材が集まっています。
コラボするデザイナーも、すごいですよね。
超一流デザイナーばかり。
そんなユニクロでトレンドの商品を買うことは、フロー情報の良い収集になります。
ユニクロは、大衆層に向けて企画した商品を展開しています。
今、世の中はどんな服を求めているのか?
ユニクロによって、ファッション界の時代の方向性を、知ることができます。
ファッションデザインにおけるフロー情報まとめ
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ファッション誌(SNS)をながめる
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ウィンドウショッピングをする
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ユニクロでトレンドの商品を買う
ファッションデザインにおけるフロー情報の収集方法を、3つご紹介しました。
フロー情報のみも問題あり!
“今”を知ることができる、フロー情報。
絶えず新しいデザインを生み出さないといけないファッション業界においては、フロー情報をインプットすることが重要です。
それじゃあストック情報をムシして、フロー情報のみのインプットに専念すれば良いのでしょうか?
結論は、なんとなく予想がつきますよね?
フロー情報のみのインプットも、それはそれで問題が出てくるんです。

それは生み出すデザインが
「軽くなってしまう」という問題
フロー情報のインプットのみを行っている人が考え出すデザインは、厚みがなくなってしまうんですよね。
やはり過去の名作や歴史的な文脈を理解した上で行うデザインには、厚みが生まれてきます。
ストック情報、フロー情報、どちらか片方は良くない
結局は、ストック情報、フロー情報、両方をバランス良く吸収するのが正解でしょう。
「お肉と野菜はバランスよく食べましょう」みたいな感じです。
お肉だけ食べているとビタミンが足りなくなるし、野菜だけ食べているとタンパク質が足りなくなります。
ストック情報だけだと、古臭くて固いデザインしか生み出せなくなるし、フロー情報だけだと、トレンドが詰め込まれただけの軽いデザインになってしまう。
ストック情報が3割。フロー情報が7割。
こんなバランスで情報のインプットを行ってみては、どうでしょうか?
これでファッションの歴史的な文脈を取り入れつつも、今の時代性を理解したデザインを生み出していくことができます。
フロー情報も、ストック情報になる場合がある
ここまでストック情報とフロー情報を区別して偉そうに書いてきました。でも正直、この2つを明確に分けることはできないんです。
フロー情報の中にも、時が経ってストック情報になるモノもあります。
2007年の発売以後、話題になっていたユニクロの「エアリズム」は、今では夏の定番アイテムになりました。
ナイキのエアマックスシリーズも90年代では、ただの流行アイテムのひとつ。
しかし今では、定番スニーカーの1ジャンルとして多くの人に愛されています。一時期ほどの人気はおさまりましたが。
このようにファッションアイテムの中には、さいしょは流行として人々に着られていたモノが、いつのまにか定番品として親しまれることがたまにあります。
だからストック情報とフロー情報も、これはあっち、それはこっち、と明確にわけられないんですよね。
さいごに:いろんな服を着てみよう
そろそろファッションデザインを生み出すためのインプット方法も終わりです。
さいごにすこし長い余談を書きます。
もうひとつのファッションデザインのインプット方法をどうしてもお伝えしたかったので。

それはいろんな服を着てみること、です
どうしても着る服の傾向って、偏ってしまいますよね。
ぼく自身も、いろいろな服を着ようと意識しています。でもいつの間にか同じブランドを続けて購入していることもあるんですよね。
やっぱり、いろいろな種類やブランドの服を着てみることって、大切な経験です。
ふだん古着で服を買うことが多いのなら、ユニクロで服を買ってみてください。
ファストファッションで服を買うことが多いなら、たまにハイブランドの商品を買ってみましょう。
オススメのブランドは、つぎのとおり。
- 定番ブランド
- モードブランド
- 古着
- ユニクロ
それぞれについて、くわしく書いていきます。
定番ブランド
先ほどもあげたリーバイス、バーバリー、ショットなどです。
上記のブランドは、このさき何十年も無くなることはないでしょう。
ほかにも定番ブランドといえば、つぎのとおり
- ディッキーズ
- ポロ・ラルフローレン
- セント・ジェームス
- アルファ・インダストリーズ
たくさんありすぎて、書き出したらキリがありません 笑
ぼくは学生時代はUNDERCOVERの服を集めるのに必死で、なかなか他のブランドを買うことはできませんでした。
しかし上に書いたような定番ブランドの服も、買って着てみればよかったと後悔しています。
定番ブランドの服は、古着で定価より安く買うこともできます。
ブランド自体の歴史が長いので、市場に出回っている数が多いからです。
古着でもいいので、手に入れて着てみるといいと思います。

日常的に着てみることで、
その服の良さがわかることも、
あるでしょうし!
モードブランド
モードブランドも、買うことをオススメします。
モードブランドの中でのおすすめは、やっぱり「マルジェラ」ですかね。
マルジェラのすごさって、モードブランドなのに、定番アイテムが多いことなんですよ。
エルボーパッチのセーター、八の字ライダース、タビブーツ。
ここら辺のアイテムを1着買って、実際に着てみると良いです。
マルジェラ以外でも、UNDERCOVERのグラフィックTシャツや、sacaiのニット製品もオススメです。
でもモードブランドを定価で買うのは、正直しんどい。
値段が、高いので・・・。
だからメルカリなどの2次流通をオススメします。

比較的安く、手に入りますから
古着
古着は新品の服に比べると、安く手に入れることができます。
また古着には独特のデザインの服が多くあり、人とも被りづらいです。
個性的な服が好きな人や、他の人と着ている服が被りたくない人には、オススメですね。
ファッションデザイナーの中には、古着からデザインのアイデアを得ているデザイナーもいます。
Nハリウッドの尾花大輔さんやマルタン・マルジェラ氏が、そうです。
上記の方たちは、古着で見つけた服を現代的なシルエットや仕様にアップデートしたり、古着を解体再構築するアプローチを行なっています。
ユニクロ
フロー情報のインプット方法の部分でも書きましたが、ユニクロほどに「現代を的確に表現しているブランド」はないでしょう。
なぜユニクロがここまで売れているのかの研究のためにも、定期的に購入してみるのはコスパの良い投資です。

べつにぼくはユニクロのまわし者でも、ユニクロ信者でもありませんよ
むしろ業界内で「ひとつの企業がここまでニーズがある状態はどうなんだろうか・・・?」と感じます。
でもそんな「?」を忘れてしまうほどに、ユニクロの服はいいんですよね。
感動パンツとか、UTとか、今は売っていないスーピマコットンのTシャツとか。
ついつい日常的に着ている服が多いです。まさにライフウェア。
当記事のまとめ
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アウトプットするためにはインプットが必要
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理想は、アウトプットのためのインプット
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情報の2つの種類:「ストック情報」と「フロー情報」
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ファッションデザインにおけるストック情報とは?
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ファッションデザインにおけるフロー情報とは?
とまあ長々と、ファッションデザインを生み出すためのインプット方法について書きました。
そろそろこの記事も終わります。
やっぱり服のデザインを生み出すなら、ひとりの消費者として服を着て楽しむことも大切ですよね。
勉強と言い聞かせて、服を買う言い訳にしてしまいましょう 笑
でも借金してまで、服を買うのはできればやめてください。

あとクレジットカードのリボ払いにも、気をつけて・・・
現在「ファッションデザインを生み出すアウトプット方法」の記事も書いています。
いつかUPする予定ですので、また当ブログに遊びにきてもらえたら、うれしいです。

さいごまで読んでいただき、ありがとうございました!
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