ファションデザインを生み出すためのインプット方法【超効率的インプット術】

FASHION

 

はてな君
はてな君

服のデザインを考えているけど、
なかなか思いつかない。

どうすればいいんだ???

当記事は、こんな疑問にお答えします。

 

アキラ
アキラ

こんにちは、アキラです

こちらの記事では、ファッションデザインを生み出す上で必要になる「インプットの方法」をまとめました。

すでにアパレル業界でファッションデザイナーとして、バリバリ働いている人に向けて書いた記事ではありません。

ファッションデザインをなかなか生み出せなかった、学生時代の自分のような方に向けて書いた記事です。

手探りであがいていた、あの頃の自分のような方に向けて有益な情報を提供できたらと思い、記事にしました。

 

当記事の内容は、下記のとおり

  • アウトプットするためにはインプットが必要

  • 理想は、アウトプットのためのインプット

  • 情報の2つの種類:「ストック情報」と「フロー情報」

  • ファッションデザインにおけるストック情報とは?

  • ファッションデザインにおけるフロー情報とは?

当記事は、この内容で進めていきます。

 

ファッションデザイナーを目指す人に伝えたいことをすべて凝縮すると、とても長い記事になりました。

しかしその分、有益な情報をまとめることができたと考えております。

 

Akira

それでは参ります

 

アウトプットするためにはインプットが必要

ファッションデザインを生み出すというアウトプットを行うには、まずは「インプット」が重要です。

どんなに才能がある人でも、情報がまったくない状態でデザインを生み出すことはムリでしょう。

 

たとえばあの有名デザイナーのクリスチャン・ディオールが江戸時代の日本に生まれたとします。

江戸時代に生まれているのですから、和服しか見たことがないでしょう。

そんな状況では、クリスチャン・ディオールといえども、洋服をデザインすることはできないですよね。

だって見たことが、ないんですから。

 

つまりアウトプットを行うには、インプットを行って適切な情報を持っていないとダメなんです。

 

これでインプットの重要性を、わかっていただけたかと思います。

そんなインプットですが、むやみやたらと行なっても、効果的ではありません。

ぼくもむかしは「ファッションの情報量」を増やしたいと考え、さまざまな本を貪るように読みました。ファッション誌も、よく買っていました。

でもその時に読んだ本や、ファッション誌の内容はもう忘れています。

効果的なインプットではなかった、と感じます。

今思えば、ムダな努力でした

それでは効果的なインプットとは、どのように行えばいいのでしょうか?

 

理想は、アウトプットのためのインプット

Akira

これが、結論です!

インプットにおいては、アウトプットのゴールを決めてから、必要な情報をどんどんと集めていくのが大切なんです。

 

たとえばシャツをデザインしようとしている時に

自分はスカートが好きだ!

とスカートの情報を集めてもしょうがない。

 

この場合に必要なのは、シャツの情報ですよね。

  • 市場で売れているシャツ
  • シャツで有名なブランド
  • シャツの歴史や成り立ち

このようなリサーチを行うのが適切でしょう。

 

スカートに合うシャツをデザインして、コーディネート性を高めるという方法も、あるっちゃありますが・・・。

でもまずはシャツについて調べて、シャツの情報量を高めた方がいいです。

 

そしてシャツが終わったら、スカート、ジャケット、コートと、アイテムごとにアウトプットのためのインプットをしていきます。

 

  1. 「シャツをデザインする」というゴールを決めたインプット。
  2. とりあえず行ったインプット

上記の2つでは「情報の粘着力」に大きな差が出てきます。

 

こうやってアウトプットのために情報収集を行うことが、いちばん理想的なインプットでしょう。

そんな情報収集ですが、情報には2つの種類があります。

2つの情報の吸収のバランスをよく考えないと、センスが偏ってしまうんですよね。

 

情報の2つの種類

  1. ストック情報
  2. フロー情報

情報には「ストック情報」と「フロー情報」の2種類があります。

それぞれについて、くわしく書いていきます。

 

ストック情報とは?

ストック情報を、ひとことで表現するならば「時の経過に耐えた情報」です。

生まれてから何十年もの時間が経っているのに、今なお使われている、そんな情報です。

 

ストック情報のわかりやすい例があります。

 

Akira

それは「ことわざ」です!

ことわざは、まさにストック情報の結晶のような存在です。

 

「百聞は一見にしかず」

「七転び八起き」

「出る杭は打たれる」

 

これらのことわざは、どこの誰が生み出したのか、わかりません。日本国民の誰もが知っています。

 

アキラ
アキラ

ことわざは、人生のコツのような存在!

そんなことわざを勉強して、理解している人としていない人では、生きる力に差があるでしょう。

 

つまりはストック情報を吸収すればするほど、自分の中に知見が積み重なっていくんです。

 

ことわざの例で、ストック情報の重要性をわかっていただけたかと思います。

そんなストック情報は、どうやったら学ぶことができるのでしょうか?

 

ストック情報の学び方

ストック情報は、いわゆる「名作」から学ぶことができます。

ショーシャンクの空に』『風と共に去りぬ』『モナリザ』

世の中には、名作と言われる映画、小説、絵画があります。

 

ストック情報は、こういった名作からインプットをするんです。

名作のインプットは、正直「お勉強感」があるんですよね。

退屈になってしまうことも、あります・・・。

けれども、こういった名作を吸収していくことで、確実に自分の視座は高まるでしょう。

【視座】しざ
物事を認識する時の立場。

引用:Oxford Languagesの定義 · 詳細

 

 

ファッションデザインにおけるストック情報とは?

つぎの3つです。

  1. 服飾史を勉強する
  2. 定番アイテムを着てみる
  3. 有名なファッションフォトグラファーの写真を鑑賞する

この3つについて、くわしく説明します。

 

服飾史を勉強する

服飾史は、ストック情報の宝庫です。

ミニスカート、コルセット、トガ。

服飾史を学ぶことで、登場から何十年、何百年も経っているのに現代のデザイナーに影響を与えているアイテムを知ることができます。

正直、学生のときの服飾史の授業は、眠くて、眠くて、たまりませんでしたが・・・。

学生のときに

「もっとちゃんと授業を聞いておけば!」

と今は後悔しています

 

定番アイテムを着てみる

定番アイテムも、ストック情報のオンパレードでしょう。

定番アイテムは服飾史よりも、すこし現代的です。

 

ファッションにおける名作アイテムといえば、つぎのようなアイテムたち。

  • リーバイスの501

  • ショットのライダース

  • バーバリーのトレンチコート

これらのアイテムは、何十年先も古くならないような「普遍的な美」を持っています。

ぼくたちの子供や孫の世代の人々も、着ていることでしょう。

一生モノと呼ばれるような定番アイテムも、パターンが改良されていて、現代的にアップデートされている場合もあるのですが・・・。

 

こういった定番アイテムを購入して、実際に着てみることで、ファッションに対する知見は高まります。

服って見るだけじゃなく、実際に着てみることが大切なんですよね。

あと所有してみると、何年も着用した時の素材の風合いの変化、ポケットの位置の理由など、学べることが多くあります。

定番アイテムを新品で購入するのが、金銭的にむずかしい場合は、古着で購入してみるのもアリです。

何十年も人々に着られ続けている服を着ることで、なにかひとつでも得るモノが絶対にあります!

あとデザインが古くなりづらく、長く着られます。

 

だからサイフにもやさしい!

 

有名ファッションフォトグラファーの写真を鑑賞する

さいごにお伝えしたい、ファッションデザインにおけるストック情報のインプット方法です。

 

Willy Maywald(ウィリー・メイワルド)が撮影したディオールの「ニュールック」。

Helmut Newton(ヘルムート・ニュートン)が撮影したサンローランの「スモーキングルック」。

Irving Penn(アーヴィング・ペン)が撮影したイッセイミヤケの服たち。

 

上記のような有名ファッション フォトグラファーの写真に収められた服の数々には、永遠の美を持っている服がたくさんあります。

 

また近代服飾史における、エポックメイキングとなった作品を知ることができます。

エポックメイキング
英語:epoch-making


 「エポックメイキング」とは、歴史的な変革や画期的な出来事を引き起こすこと、またはそのような出来事や作品を指す言葉である。

引用:『webilo国語辞典

 

さいきんだと、Tim Walker(ティム・ウォーカー)の写真も、幻想的で美しいです。

 

余談:有名なファッションデザイナーが衣装を担当した映画を観るのも良き

もうひとつのインプット方法があります。

有名なファッションデザイナーが衣装を担当している映画を観るんです。

アルフレッド・ヒッチコックが監督し、クリスチャン・ディオールが衣装を担当した『舞台恐怖症』

北野武監督作品に提供した、山本耀司デザインの服たち。

ウディ・アレンが監督、ラルフローレンが衣装を提供した『アニー・ホール』

世の中には、映画監督とファッションデザイナーがタッグを組んで生み出した、すばらしい映画がたくさんあります。

映画は、画面の絵作り、ストーリー、セリフ、衣装、音楽。

ひとつの作品で、さまざまな角度からのインプットが行えます。

アキラ
アキラ

だから、かなりおすすめのインプット方法なんです

ドラマもいいのですが、映画の方が短いのでいいですね。

ただ映画は情報量が多すぎるというデメリットもあります。

服だけに集中して、ゆっくり見られない場合も・・・。

 

ですので、当記事でのオススメは「写真を鑑賞する」にしました。

 

 

ファッションデザインにおけるストック情報のまとめ

ということで、ファッションデザインにおけるストック情報を3つ、ご紹介しました。

  1. 服飾史を勉強する
  2. 定番アイテムを着てみる
  3. 有名なファッションフォトグラファーの写真を鑑賞する
 

ここまでを読むと、「じゃあストック情報ばかりをインプットして、フロー情報は無視すれば良いのでは?」と思うかもしれません。

 

しかしストック情報によるインプットばかりを行うと、ある問題が出てきます。

それはアウトプットが古臭くなるという問題です。

Akira

クリスチャン・ディオールを例に、またご説明します

はてな君
はてな君

またディオール?
ワンパターンだね・・・

許して・・・

たとえばクリスチャン・ディオールが、1940年代から現代にタイムスリップしてきたとするよね

はてな君
はてな君

まあ、そんなことありえないけど・・・

Akira

そんな状態の彼が、
またディオールのディレクターを任されたとして、
美しい服を生み出せるかな?

はてな君
はてな君

無理だと思う・・・

たしかに彼の美的感覚はすばらしいです。ファッションデザインに対する知見もあります。

でもタイムスリップした状態だと、彼が持っている情報は古いんです。

もしも彼がタイムスリップしたことを受け入れて、現代の情報を吸収したとしたら、話は変わってきますが。

上の理由からストック情報だけをインプットしても、ダメだということがおわかりいただけたかと思います。

 

そんなストック情報のみの「古臭いアウトプット」を脱出するために大事なのが、もうひとつの「フロー情報」です。

 

アキラ
アキラ

つづきはつぎのページで!

 

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