本多孝好さんの小説 おすすめBEST 5【まずはこれを読んでほしい!】

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(当記事は2026年3月25日に更新しました。)

「本多孝好さんの小説って数が多くて、どれから読めばいいのかわからない・・・」

「本多孝好さんの小説ってどの作品が面白いんだろう?」

当記事では、こういった疑問にお答えします。

ちなみにぼくは2024年に刊行された最新作を含めて、すべての本多孝好さん作品を読んでおります。

 

はじめに:本田孝好さんについてカンタンにご説明

  • 1971年東京都生まれ
  • 慶応義塾大学法学部卒業
  • 94年に「眠りの海」で第16回小説推理新人賞を受賞
  • 99年に同作を収録した『MISSING』で単行本デビュー
  • ちなみに映画「SP」の脚本を手掛けた金城一紀さんとは大学の同級生
  • 小説を書き始めたキッカケも金城さんの影響

 

結論:本多孝好さんのおすすめ小説5冊

  1. 『MOMENT』
  2. 『MISSING』
  3. 『FINE DAYS』
  4. 『正義のミカタ I’m a loser』
  5. 『dele』

こちらの5冊です。

ちなみに読む順番も、上記で問題ないです!

 

僕が本多さんの小説を初めて読んだのは、中学3年生の時。

家族と一緒に行った近所の本屋でのことです。

平積みされていた本田さんの文庫本をなにも考えずに手に取って、父に買ってもらいました。

そして家に帰って読み始めてみると、その小説が面白すぎてページをめくる手が止まらなくなったんです。

 

そこからは彼の小説に魅了されて、デビュー作から順番に買っては読んでいきました。

 

今では新刊が発売されるのを、「まだか?まだか?」と楽しみにしている「本多孝好ファン」のひとりです。

Akira

そんな僕が本多さんの小説の中から“特におすすめしたい5冊”を選びました

 

それでは参ります。

 

BEST 1.『MOMENT』

オススメの1作目は『MOMENT』です。

『MOMENT』は病院が舞台の小説です。

内容は主人公の神田くんがアルバイト先の病院で「死を前にした患者の願いをひとつずつ叶えていく」というストーリー。

 

僕の中で、本多さんの代表作といえばこの『MOMENT』。

間違いなく、人生でもっとも読んだ小説です。

 

学生の時は、 “主人公の言葉選びや “少し斜に構えた世間への考え方” が好きで読んでいました。

 

しかしいつの間にか主人公より年を重ねた “今” あらためて読んでみると、

「人が死に直面した時にどんな行動を取るかで、その人がどういう人間かわかる」

と考えさせられます。

ありきたりな言い方ですが、読むたびに読み味や、感じ方が変わる作品です。

 

『MOMENNT』の続編には、つぎの2冊があります。

  1. 『WILL』
  2. 『MEMORY』

 

👉気になる人はこちら

もし『MOMENT』を読んで面白かった方は、ぜひこの2作を読んでみてください。

この2作品では、主人公と幼なじみのその後や過去について描かれています。

 

主人公が幼なじみに渡したポケットティッシュとか、「あの時のあれには、あんな意味があったのか!と気づかされる作品です。

 

BEST 2.『MISSING』

続いては本多さんの単行本デビュー作の『MISSING』です。デビュー作ですが、初の著書とは思えないほどの完成度

 

『MISSING』は計5作の短編が収録されていて、第16回小説推理新人賞を受賞している「眠りの海」も良いのですが・・・

 

僕がオススメしたいのは「瑠璃」です!

 

「瑠璃」は本多さんの著書の中でも、“最も本多作品のエッセンスが詰まった作品の一つ” です。

 

主人公の幼なじみのルコが “僕” に最後に出したなぞなぞは、読む人によって解釈が変わってくると思います。

 

そうやって物語全体に、少し余韻を持たせて終わらせているところもまた最高です

 

 


 

 

BEST 3.『FINE DAYS』

本多作品では、珍しい恋愛短編小説です。

しかし本多さんらしく、直球の恋愛小説には仕上げていません。恋愛小説にSFやミステリーの要素を加えています。

 

『FINE DAYS』には計4 作の短編が収録されていて、塚本高史さん主演で映画化された「イエスタデイズ」も良いのですが・・・

 

僕がオススメしたいのは表題作の「FINE DAYS」です。

 

正直、「FINE DAYS」は恋愛小説として読んでも、面白くはありません 笑 

しかし主人公のセリフやストーリー展開などが抜群におもしろい。

 

あと読んでいると自分の高校生活を思い出します。

なんというか、懐かしいような、くすぐったいような不思議な心境になります。

 

物語全体に一つのトリックが仕掛けられています。

僕は見事にひっかかってしまいました・・・。

 

 

BEST 4.『正義のミカタ I’m a loser』

『正義のミカタ I’m a loser』は、本多さんの作品には珍しいド直球の青春小説です。

 

主人公は大学に入学したばかりの元いじめられっ子の蓮見亮太君。

彼は少し頼りなくて、頭もそこまでキレるわけでもない、本多作品の主人公には珍しいキャラクターです。


そんな彼が「正義の味方研究部」というサークルに入部して、少しずつ成長していく物語。

 

僕が初めてこの本を読んだのは18歳の夏でした。

夏休みだったということもあって、500ページ近いページ数も気にならずに1日で読み終えました。

 

僕は『正義のミカタ』を主人公と同世代の時に読んだので、より主人公に共感しながら読むことができました。

なので僕にとってこの小説は、“大学生に読んで欲しい小説” です。

 

ちなみに『正義のミカタ』は「正義の味方」と「正義の見かた」をかけています。

Akira

初めて読む方は、その点も気にしながら読むと作品をより深く解釈できるかと。

 


 

 

BEST 5.『dele』

さいごにオススメしたい小説は『dele』です。

『dele』を一言で言うならば、「本多孝好×デジタル遺品」

 

「死後、誰にも見られたくないデータを、その人に代わってデジタルデバイスから削除する」。

そんなデータを圭司と祐太郎が依頼を受けて削除を行なっています。

 

本多さんの作品の中では、もっとも現代的なテーマを作品の主軸としています。

また死後、その人のデータを削除するということもあり、本多さんの作品に一貫してみられる”人の死”という要素も絡んできます。

物語の構造としては、先ほどご紹介した『MOMENT』に近いです。

『MOMENT』は死を前にした人の願いを叶えてます。『dele』は亡くなった方の願いを叶えます。

死を前に叶えてほしい願いに「その人らしさ」が表れるように、消されることを待っているデータにも、もっともその人らしさが表れているんですよね。

 

『dele』は『dele2』『dele3』と全3冊シリーズ。

ぼくが1番好きだったのが、1冊目の4話目「ドールズ・ドリーム」でした。

読んでいくごとに、二転三転していく展開。隠されていたデータの真相が、知的でスタイリッシュ。

最高の短編でした。

 

ちなみに『dele』はドラマ版も最高。

小説を読んだ方には、ぜひドラマも見てほしい!

主役を務めるのは、菅田将暉さんと山田孝之さん。

この2人がキャラとめちゃくちゃハマっているんです。

それもそのはず。

『dele』は菅田さんと山田さん、2人を想定して書かれた小説だから。

話が前後しますが、キャスティングの打診自体は、本多さんとキャラクター設定を詰めている段階で平行して行いました。それで、理想のキャストは誰だろうと相談する中で、本多さんから真っ先に名前が挙がったのが、山田(孝之)さんと菅田(将暉)さんだったんです。

「deleの作り方」より引用 https://dele.life/interview/

 

上記のように、『dele』はドラマの脚本からスタートして、主演の2人の配役が決まってから、小説化されたんです。

そして脚本には、本多さんの大学時代の友人で『フライダディフライ』の著者 金城一紀さんも6話では携わっています。

ドラマと小説では、パラレルワールドのように微妙に違う世界線で描かれています。

 

その違いを見つけてほしいし、小説を読んだからドラマの理解度も深まりますし、ドラマを見たから小説の理解度も深まります。

 

👉気になる人はこちら

 

 

 まとめ

今回は僕がおすすめしたい本多孝好さんの作品を5冊ご紹介しました。

  1. 『MOMENT』
  2. 『MISSING』
  3. 『FINE DAYS』
  4. 『正義のミカタ I’m a loser』
  5. 『dele』

👉気になる人はこちら

 

本多孝好さんの著書一覧

本多さんは1999年にデビューしてから、現在までに19冊(シリーズものも含めて)の作品を書いています。以下がそのリスト。

  • 『MISSING』 双葉社 1999年
  • 『ALONE TOGETHER』 双葉社 2000年
  • 『MOMENT』 集英社 2002年
  • 『FINE DAYS』 祥伝社 2003年
  • 『真夜中の5分前-five minutes to tomorrow side-A/side-B』 新潮社 2004年
  • 『正義のミカタ I’ⅿ a loser』 双葉社 2007年
  • 『チェーン・ポイズン』 講談社 2008年
  • 『WILL』 集英社 2009年
  • 『at Home』 角川書店 2010年
  • 『ストレイヤーズ・クロニクル ACT-1』 集英社 2012年
  • 『ストレイヤーズ・クロニクル ACT-2』 集英社 2012年
  • 『ストレイヤーズ・クロニクル ACT-3』 集英社 2013年
  • 『MEMORY』 集英社 2013年
  • 『魔術師の視線』 新潮社 2014年
  • 『君の隣に』 講談社 2015年
  • 『Good old boys』 集英社 2016年
  • 『dele』 角川書店 2017年
  • 『dele2』 角川書店 2018年
  • 『dele3』 角川書店 2019年
  • 『アフター・サイレンス』 集英社 2021年
  • 『こぼれ落ちる欠片のために』 集英社 2024年

最新作の『こぼれ落ちる欠片のために』や『アフターサイレンス』も、この前、読了しましたが良かったです。

 

本多さんの小説の魅力

本多さんの小説で、ぼくが好きな所は、“スタイリッシュな文体” “爽やかな読後感” です。

 

また本多さんの小説は「死」をテーマに描かれた作品が多いです。

しかしどの作品も純文学のような重い内容になっておらず、エンタメとして楽しめる小説になっています。

 

僕が考える本多作品の特徴は3つあります。以下がその特徴。

  1. 作品のテーマが「生と死
  2. ミステリーの要素」が少し入っている
  3. 主人公は「賢い青年

※もちろん、上記の3つの特徴が当てはまらない作品もあります。

 

「死」をテーマにしている作品が多いのは、死に接する人間を描くことで、逆説的に“生きる(人間)とは”を描こうとしているのだと思います

 

また本多さんはかしこい青年を描くのが本当に上手いです。

  • 『MOMENT』の神田君
  • 『ストレイヤーズ・シリーズ』の昴
  • 『君の隣に』の早瀬君

などなど。

彼の作品には魅力的な賢い青年が多く登場します。

 

個人的にはいつ日か『MOMENT』を映像化してほしいです。

でも映画化ではなく『dele』みたいに、「本多さんが脚本を書いて連続ドラマ化」が理想です。

今後も本多さんの新作を読むのを楽しみにしています!

 

 

 

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