日本一ゆるくて、日本一真面目なノートをご存知でしょうか?
こんなことを書くと「ゆるいの?真面目なの?どっちなの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
しかし「ゆるさと真面目さ」、この2つが混在している。そんなノートがあるんです。
そのノートとは「ツバメノート」。
ツバメノートとは?
ツバメノートとは、ツバメノート株式会社が製造・販売しているノート。
表紙のデザインは1947年(昭和22年)から変わっておらず、紙には中性紙フールスという紙を使用。
今では日本のクラシックノートとして、黒沢明、アニエス・ベーといった著名人など、多くの人に愛用されているノート。
僕がツバメノートを、はじめて買ったのは20才の時。
それからは、使ってはまた買い足し、使ってはまた買い足しと、もう8年程使っております。
たまに別のメーカーのノートも使うのですが、「やっぱりツバメノートが一番だな」と、結局ツバメノートを買います。
上の写真は、僕が今まで使い切ってきたツバメノートたち。
僕が思うツバメノートの魅力は3つありまして。
- 表紙のデザイナーは、まさかの人物
- ゆるすぎる名前のつけ方
- コスパ最高の真面目な品質
今日は“ツバメのノートの3つの魅力”について書いていきたいと思います。
それでは参ります。
表紙のデザイナーは、まさかの人物
表紙のデザインは誰のデザイン?
僕はツバメノートの表紙のデザインが好きなんです。
それでむかし「誰がデザインしたんだろう? 絶対に有名なデザイナーにちがいない!」と思って調べてみたんです。
すると衝撃的な答えが出てきました。この表紙をデザインしたのは・・・。
「通りすがりの人」
有名なデザイナーではなく、通りすがりの人。なんです。
初めて知ったときは衝撃でした 笑
いや本当なんですよ。
ある日、通りすがりの「占い師」を名乗る人物が店に飛び込んできて、こういいます。「この建物が光り輝いて見えた。ここは何のお店ですか」。ノートを作っていることを知ると、占い師は「自分はデッサンもできる。デザインを描いてくるので見てくれないか」と頼み込んだのだとか。
「出来上がったデザインを見て、『ああ、これならいいよ、買う』って、じいちゃんが判断したそうです。どこの誰かも、連絡先もわからないし、幻の占い師なんですよ。普通の人が聞いたらびっくりするような話ですよね(笑)」
通りすがりの占い師がデザインした。
このエピソードを知った20才の僕は失望しました。
しかし今となっては、表紙を見るたびにそのゆるいエピソードを思い起こさせて、ほっこりするので、それもツバメノートを使い続ける理由のひとつとなっています。
むしろ通りすがりの人がデザインしたと知って、このゆるいエピソードで「ツバメノート」がさらに気に入りました。
ツバメの箔押し
製本テープに金で箔押しされているツバメのマーク。
このツバメのマークも気に入っています。
そもそも「なんでツバメなんだろう」って気になりませんか?
その由来というのが・・・。
ゆるすぎる名前のつけ方
ツバメノートの由来
2つ目のエピソードは「ツバメノート」という名前の由来についてです。
名前の由来が創業者の名前がツバメさん。
だったわけではなく。
創業者が異常にツバメが好きだった!
というわけでもありません。
このノートを作っているツバメノート株式会社の前身は「渡邉初三郎商店」という会社でした。
発売当時はツバメノートに名前はまだありませんでした。
では、ツバメノートという名前はどこから来たのか?
それはですね。
当時、「渡邉初三郎商店」に『燕さん』という、ものすごく男前、イケメンの営業がいたそうです。
あまりにもカッコいいから、営業先でもお客さんが『ツバメさんのノートちょうだい!』と、モテモテだったんです。
それを見た創業者が、『ツバメ、ノートか……』と思いつき、従業員のツバメさんの名前をノートにつけました。
そして、さらにそれを社名にしたそうです。
すごい適当ですよね 笑
適当だなと~思いつつ、ゆる~い名前の付け方が気に入っています。
コスパ最高の真面目な品質
とまあツバメノートのゆる〜いエピソードばかりを紹介してきました。
しかしそのゆる〜いエピソードとは、反対に品質は「この品質でこの価格で大丈夫なの?」って感じのコスパ最高なノートなんです。
生成りがかった紙の書き心地と、少しむらさきの罫線
中の紙はこんな感じです。
無地のタイプも使ってみましたが、個人的には横罫がある物の方が好きです。
めちゃくちゃ書きやすくて、特に濃いめの鉛筆との相性が最高!
ノンストレスでスラスラ書けちゃいます。
背表紙のカーブ
僕がツバメノートで一番気に入っているポイントは、背表紙が丸いところ。
持った時に手にフィットするんですよね。
これも昔ながらの製法「糸綴じ」で、職人さんがミシンでぬっているから。
デザイン的に美しいだけではなく、ツバメノートを使っていて、ページが破れて取れたことがないんです。
この作り方で作ってるのに、マジで値段が安すぎ!
ツバメノートには、A4、B5、A5など色々な大きさがあります。
そしてページ数も100P、50P、30Pなど様々な種類があります。
箔押しもページ数ごとにビミョーに違います。
右から30、40、50、60、80、100Pです。
ちなみに100Pだけ、他のノートに比べて少しだけ小さいんですよね。
ページ数ごとに表にまとめてみました。
サイズ | 枚数 | 価格 |
B5 | 100枚 | ¥700+税 |
80枚 | ¥560+税 | |
60枚 | ¥390+税 | |
50枚 | ¥310+税 | |
40枚 | ¥250+税 | |
30枚 | ¥190+税 | |
A5 | 100枚 | ¥600+税 |
80枚 | ¥450+税 | |
60枚 | ¥330+税 | |
50枚 | ¥250+税 | |
40枚 | ¥200+税 | |
30枚 | ¥180+税 |
まとめ
そんな種類が多いツバメノートですが、僕が愛用しているのは、
・サイズはB5
・ページ数は50P
・無地や方眼ではなく、横罫線のタイプ
・値段は310円+税
のタイプです。
歴代のツバメノートたち
僕が使い切ってきた歴代のツバメノートたち。
雑誌の切り抜きや会社の資料等を貼り付けているので、毎回使い終わるとかなりの厚みになります。
左が使用後、右が新品です。
たまに気分を変えたいときには、自分で描いた絵や昔着ていた服の生地を貼り付けてカスタムしています。
こうやってカスタムすると、使い終わったノートにも愛着が湧いてくるんですよね。
またあとから探すときにも「この表紙はあの年の冬に使っていたノートだ!」とわかりやすくなって便利です。
もしノートを新調する機会があったら、
「ツバメノート」を手に取ってみてください。
ちなみに僕の家には「ツバメノート」のストックが10冊もあります。
期間限定の楽天ポイントが3000Pあったので、ポイントを利用して買い溜めしました 笑
参考サイト
今回の記事を書くにあたって、参考にしたサイトです。
お時間ございましたら、読んでみてください。
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